小学生の部 最優秀賞
![](https://mbyc.jp/wp-content/uploads/2023/10/EM_s.jpg)
愛媛大学教育学部附属小学校 松岡優依さん
中学生の部 最優秀賞
![](https://mbyc.jp/wp-content/uploads/2023/10/JM_s.jpg)
勝山中学校 嘉田一心さん
※デジタル入稿作品
一般の部 最優秀賞
![](https://mbyc.jp/wp-content/uploads/2023/10/OM_s.jpg)
愛媛大学教育学部附属高等学校 土居さとさん
※デジタル入稿作品
小学生の部 優秀賞
![](https://mbyc.jp/wp-content/uploads/2023/10/EV_s.jpg)
窪田小学校 村田倖太郎さん
中学生の部 優秀賞
![](https://mbyc.jp/wp-content/uploads/2023/10/JV_s.jpg)
北条南中学校 大坂彩乃さん
一般の部 優秀賞
![](https://mbyc.jp/wp-content/uploads/2023/10/OV_s.jpg)
松山北高等学校 玉井陽菜さん
審査員特別賞
![](https://mbyc.jp/wp-content/uploads/2023/10/EX_s.jpg)
久谷中学校 永山希さん
審査総評
回を重ねるたびに多様な作品が応募されてくるようになりました。今回もPCを使って制作された作品やデジタル写真で制作した作品など、また、画面の大きさもさまざまでしたし、描画材料(鉛筆や水彩絵の具など表現に使う用具のこと)もさまざまでした。このポスターコンクールは時代の変化とともに柔軟に進化してほしいと願っていますから、好ましい傾向でした。
ただ、「ポスター」は視覚伝達のデザインの一つで、メッセージを伝えるという役目を果たさなければならず、新しさのみを追求してもいけません。効果的にメッセージを伝えるために絵・イラストや言葉を工夫しなければなりません。その工夫がみる人に興味を持たせたりわかりやすく伝えたりします。このことが、ポスターの核心で審査の基本方針でもあるのです。
入賞作品についてコメントします。
小学生の部の最優秀作品は「捨てる人あれば、拾う人あり」というキャッチコピーが人と神にかけてあり、イラストにも神様がいるという、アイデアがよく練られている上にイラストもしっかり描けています。優秀作品は外来生物に着目して、飼い主のモラルに訴えています。鋭い着眼点といえます。「きみたちは、わるくない」というキャッチコピーもよく考えられています。
中学生の部の最優秀作品はPCを使ってクォリティーの高いイラストを描き、「その煙迷惑です」というキャッチコピーのレイアウトは煙のように文字を配置してよく工夫されています。優秀作品は抜群の描写力と構成力で表現されています。人物の表現やレタリングがとてもよく描けています。これが、1年生の作品ですから驚きです。
今回は中学生の部に審査員特別賞を設けました。ネットでのいじめや犯罪が社会問題になっていますが、それに着目してボールペンを使って熱意をもって細かく仕上げています。ポスターとして、パッと見て何を訴えているかわかりにくいですが、見れば見るほどひきつけられて考えさせられる表現はよく考えられ優れていたので特別賞としました。
一般(高校生も含む)の部の最優秀作品は、PCを使ってイラストや画面構成が素晴らしく、スマホの画面の特徴もうまく画面に取り込めています。優秀作品は描画がシンプルですが、誠実さや親近感を抱かせるようなしっかりした表現です。「助けて」というキャッチコピーを画面の中央にレイアウトしたことに斬新さを感じます。
ポスターの制作には発想力がすごく大切です。日常にいろいろなことが起こっていますが、おびただしい情報の中で何に注目して何をメッセージとして訴えるか。まずは思いつくこと、発想することです。それから絵を描くわけですが、発想から構想を練るということは描くことと同じように大切なことがわかります。このコンクールのねらいのひとつは、この日常の出来事や情報に関心を持ってもらうことです。来年はさらに新しい発想や表現を期待しています。
其田建一郎
審査員
愛媛県美術教育連盟顧問 其田建一郎 先生(審査員長)
愛媛県美術館学芸課長 八木誠一 先生(副審査員長)
学校教育課美術担当指導主事 毛利美紀 先生
松山市教育委員会教育支援センター事務所長 千原裕二様
松山市青少年育成市民会議 三役/事務局長