「非出会い系」被害増大
性犯罪、児童買春の被害児童の4割





◆携帯電話の無料ゲームサイトや自己紹介サイト(プロフ)など「非出会い系サイト」を通じて犯罪に巻き込まれる児童や生徒が増加している問題で、 被害者の大半が有害サイトをブロックするフィルタリングに加入していなかったことが、警察庁の調査で分かりました。また、4人に3人が親からサイ トの利用に関して注意を受けていなかったといい、被害の背景の一つに親の意識の低さも挙げられます。

◆警察庁は平成22年上半期に摘発した非出会い系サイトを通じた児童買春や青少年健全育成条例違反など730事件(容疑者599人、被害者601人)を
詳細に分析しました。


◆結果によると、被害者の98.2%がサイトへのアクセスに携帯電話を利用していましたが、フィルタリングに加入していたのはわずか1.5%。内閣府の調査では、フィルタリング利用率は小学生で約6割、中学生で5割半ば、高校生で4割に上っており、被害者の利用率は著しく低いことがわかり ました。

◆親の指導は「注意なし」が76.5%に上り、内訳は完全放任が60.1%、親にサイト利用を話していなかったが12.6%、ゲームサイトと説明 していたが3.9%でした。23.5%は注意を受けていましたが、8.2%は一般的な注意にとどまっており、親がサイトの危険性を認識していな かったことをうかがわせる数字になっています。

◆また、被害者が容疑者と会った理由は「相談に乗ってくれる、優しい人だから」が21.7%でトップ。お金・品物を得るためが20.8%、遊ぶためが13.2%と続いています。性交目的は4.5%でした。

◆これに対し、容疑者の動機の69.6%が性交目的、14.1%が遊ぶため、5.3%がわいせつ画像の収集目的。46.6%が年齢などを詐称して おり、巧みな文言で誘い出している実態も浮き彫りになっています。

◆警察庁は「ゲームサイトなどにも出会い機能があることを親に認識してもらい、フィルタリングの普及徹底を図りたい」としています。
(出典:インターネットホットライン連絡協議会)



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