【小さなことも大切にする心】
 本来注意すべきことを「この程度なら…」と見過ごしていることはありませんか?ある大学の博士が提唱した「割れ窓理論」というのがあります。建物やビルの窓ガラスが割られて、たった1枚だからとそのまま放置しておくと外部から「その建物は管理されていない」と認識され、割られる窓ガラスが増え、やがて建物全体が荒廃し、さらに地域全体が荒れていくという理論です。漫画の例は、「ちょっとだけだから」ととめた一台の自転車が、多くの駐輪に連鎖するという事例です。普段から小さなことに気を配っていれば、大事に至らないこともあるのではないでしょうか。ひとつひとつのことは、とても些細なことです。しかし、その些細なことから見直していくことが、まわりの人だけでなく、その人の心の状態に影響を与えていくものです。 生活全般における礼儀や作法などのしつけは成長途中の子どもたちの将来にわたる人間形成に大きく影響するといわれています。小さなことでもきちんと注意・指導していくことが大人の使命です。もちろん大人も率先して実践していきたいものです。 現代社会、大人も子どもも忙しい毎日を送っている中、食卓は家族がコミュニケーションをとる貴重な場所です。テレビを見ながらの食事では、本来わかるはずの家族の心が伝わりにくくなるかもしれません。そういうことも、大人が考えなければならない大切なことだと言えます。

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