事業・活動

令和6年度 社会のモラル・ルール・マナー『ポスターコンクール』優秀作品

小学生の部 最優秀賞

愛媛大学教育学部附属小学校 内田梨央さん


中学生の部 最優秀賞

松山市立椿中学校 木村光瑠さん


一般の部 最優秀賞

澤井美優さん


小学生の部 優秀賞

松山市立浮穴小学校 石﨑晴菜さん


中学生の部 優秀賞

松山市立道後中学校 瓜本 巧さん


一般の部 優秀賞

平塚紗理奈さん


審査総評

 ポスターは視覚伝達のデザインです。視覚つまり目で見える情報で伝えたいことをうまく伝えることがポスターの役目です。さまざまな種類の情報があふれている今、興味を引くためにアイデアの新鮮さも大切です。
 今年は去年よりも多くの応募があり、県外からの応募もありました。また、中学生の時に最優秀を受賞した方が一般の部でまた最優秀を受賞するという快挙もありました。例年同様、画面の大きさや表現材料も多様でしたが、今年はPCで制作された作品は僅差で入賞を逃しました。このポスターコンクールは先進的に規制をなくす方向で運営されていますから、今後も多様な作品の応募を期待しています。
 では、入賞作品について述べます。
 小学生の部、最優秀の作品。フードロスという新しい視点です。小学校ではポスターについては学ばないので、この作品はポスターらしくありません。しかし、アイデアがよく練られ、親しみやすさがあります。「8月11日ねずみ一同」にも意味があり、斬新な構図で目を引いた後に納得させられる作品です。
 小学生の部、優秀作品。「迷惑を考えて!」というキャッチコピーを目立たせる構図や色彩の工夫によって、テーマを強く訴えることができています。中心になるものと周りのイラストの表現を変えていることも訴える内容を印象を強くさせています。
 中学生の部、最優秀作品。うさぎが愛らしく描かれていて、まず目を引きます。捨てられている物の描写力にも優れています。このポスターをさらによくしている工夫が色彩にあります。背景の森は緑色や青色の寒色系で、近くのうさぎや廃棄物は黄色や赤色などの暖色系です。寒色は後退して見え、暖色は前進して見えます。このことによって奥行きや遠近感を強く感じさせているのです。
 中学生の部、優秀作品。地球が水面に浮かぶ発想、「未来の地球は何色だろう」というキャッチコピーが秀逸です。水中の表現も工夫されていて、見る人の目を引き付けます。また、スパッタリングという技法を使って星空などを表現する工夫もされています。
 高校生・一般の部、最優秀作品。抜群の表現力に説明は必要ないくらいです。透明の袋に入っている物の質感。一つ一つのモチーフ(対象)のリアリティ。全体の構図のまとまりと「丸」という文字を大きくしたレタリングの心憎いまでのアイデア。まさに、ポスターの手本といえます。
 高校生・一般の部、優秀作品。やさしい色調とやわらかいキャッチコピーで、見る人にやさしく訴えています。奇をてらうことはせず、色彩も含めておとなしい印象ですがイラストの描写力が優れています。全体の構図もシンメトリー(左右対称)になっていて、そのことも安定感をもたらしています。作品づくりに一貫性・論理性がある秀作です。

 このポスターコンクールは応募された作品を大切にしています。リーフレットやポスターに活用するだけでなく、年間を通じて青少年センターの館内に掲示されていて、いつでもだれでも見ることができます。コンクールの趣旨であるモラル・ルール・マナーの向上に文字通り活用されています。今後も、多くの方に関心を持ってもらい、ポスター制作に挑戦していただくことを期待しています。

審査委員長 其田建一郎  


審査員

愛媛県美術教育連盟顧問 其田建一郎 先生(審査員長)
愛媛県美術館学芸課長 八木誠一 先生(副審査員長)
学校教育課美術担当指導主事 飯尾美希 先生
松山市教育委員会教育支援センター事務所長 池田浩樹様
松山市青少年育成市民会議 三役/事務局長

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