-
小学生の部最優秀作品
石井北小学校 増田涼玖さん
「ゆずりあい」
-
中学生の部最優秀作品
湯山中学校 山下真央さん
「共犯者」
-
高校・大学生の部最優秀作品
松山南高校砥部分校 伊賀上彩里さん
「伝える勇気」
-
一般の部最優秀作品
渡邊姫宝さん
「エコバッグ」
-
小学生の部優秀作品
南吉井小学校 山西春歌さん
「いけないポイすて」
-
中学生の部優秀作品
南中学校 土居鈴媛さん
「気持ち良くすごせる世界への第一歩」
-
高校・大学生の部優秀作品
愛媛大学 井上夢乃さん
「マークに気づき、少しの勇気」
-
一般の部優秀作品
窪田美紗子さん
「地球を守ろう!!」
【審査員長】 愛媛県美術教育連盟顧問 其田建一郎 先生 【審査員】 松山市美術主任会顧問校長 八木誠一 先生(副員長) 学校教育課美術担当指導主事 毛利美紀 先生 松山市教育委員会教育支援センター事務所長 安井晋様 松山市青少年育成市民会議 三役/部会長/事務局長 |
まんがが中学校の教科書に掲載されて久しいですが、まんがの表現ということは絵画やデザインなどの美術的な要素だけでなく、テーマの設定やストーリーの創作などの要素も必要となり、まんがだから簡単ということではありません。簡単そうですが奥が深いのです。松山市青少年育成市民会議が主催しているプロジェクトでこの4コマまんがとポスターの募集をしていて、小学生から大人まで幅広い年齢の方が応募しています。 審査は、絵=イラストとテーマ・ストーリーの二つの観点で行いました。どちらにも共通しているのは、「社会のモラル・ルール・マナー」を啓発するということが前提とならなければいけません。 まんがの表現は、小学生にとってはストーリーなどの構成が難しいことですが、小学生の入賞の二つの作品は身近で分かりやすいテーマを小学生とは思えないほどの表現力で描いています。 中学生の部の二つの入賞作品は、イラストの表現力が優れていますが、題名に工夫があります。「共犯者」はいじめ問題のテーマですが、傍観者に焦点を当てて啓発しています。「気持ち良くすごせる世界への第一歩」はこの言葉に作者の思いが込められており、セリフがまったくないことも4コマまんがの特徴をよく表現できています。 高校・大学生の部の二つの入賞作品は、新しい視点で啓発しています。「伝える勇気」はあえて小学生の視点にしたことの工夫があります。「マークに気づき、少しの勇気」は、ヘルプマークという今までにないテーマに取り組んでいます。 一般の部の二つの入賞作品は、ともに優れた表現技能で環境問題を扱っています。イラストも構成も分かりやすくなるよう工夫されています。 コロナ禍にあって、何もかもが制限される中で応募してくださった方々、ありがとうございました。どの作品も工夫され真剣にテーマに取り組んでいたことが印象的でした。このプロジェクトは、社会のモラル・ルール・マナーについて多くの人が思いを寄せてくれることが目的です。そして、自分の思いをどうやって多くの人に伝えるかということを工夫して制作することに意義があります。これからも、一人でも多くの方が関心を持っていただくと幸いです。 (其田建一郎) |